ウッドデッキを長く楽しみたい!腐らない木材選びや対策を解説

コラム

ウッドデッキを長く楽しみたい!腐らない木材選びや対策を解説

おしゃれなウッドデッキのある暮らしは、生活に彩りを与えてくれます。
しかし、ウッドデッキを腐らないように保つことは、頭を悩ませがちな問題です。

特に防腐剤を使用しないソフトウッドなどを使ったウッドデッキは、湿気や紫外線などさまざまな条件によって腐食やシロアリが発生するので要注意

美しさをいつまでも長く保つためには、耐用年数が高い木材を選ぶこと、耐久性を損なわない対策を立てることが肝心です。

この記事では、腐らないウッドデッキ用木材の選び方や、長持ちさせる方法について一覧で解説します。

腐らないウッドデッキ作りに最適な【天然木】の種類

天然木は木のぬくもりが感じられ、素材の風合いを楽しめるのが魅力です。
しかし、木製品は日光や風雨にさらされる屋外の自然環境では劣化が進みます。

木材を長持ちさせるには、防腐剤を使用することと、耐用年数が高い木材を選ぶのがよいでしょう。

防腐処理済のソフトウッド

防腐処理済のソフトウッド

ウッドデッキに使用される木材には、主に「ソフトウッド」と「ハードウッド」があります。ソフトウッドとは、その名の通り柔らかい木材のこと。
杉やヒノキ等が代表的で、木の繊維が同一方向を向いているため、後述するハードウッドに比べると耐久性が低いですが、その分加工が容易で安価に購入できるのがメリットです。

そんなソフトウッドは、防腐処理をすることで、ウッドデッキに求められる耐久性をクリアできます。
防腐剤はDIYで塗布することも可能ではありますが、防腐剤にはさまざまな種類があり、木材表面に均一に塗る等ある程度の技術が必要です。
その点、プロの業者によって防腐処理加工されている木材なら、施工する手間や時間を省けます。

防腐処理の方法として特に効果的なのが、防腐剤の加圧注入処理です。加圧注入することで防腐剤が木材の内側まで浸透するため、長期間効果が持続します。

ウッドデッキに最適な防腐処理済みのひのき材はこちら

ハードウッドの木材

ハードウッドの木材

ウッドデッキの材料として、ハードウッドを選ぶという選択肢もあります。

ハードウッドは繊維が非常に細かく密になっているため、丈夫で高い耐久性を発揮します。東南アジア産のウリンや南米産のイペなど、赤道付近に分布する広葉樹から作られ、防腐剤を使用しせずとも15~30年の耐用年数を実現できることから人気です。
ただし価格が高く、その硬さゆえに加工が難しいという短所もあります。

例えばウリンはアイアンウッド(鉄の木)とも呼ばれ、水辺で生えているので耐水性に優れており、ポリフェノールを多く含む木材なので防虫効果も高いのが特徴。
環境によっては耐用年数が50年になる場合もあり、極めて丈夫な木材です。

ウッドデッキに最適なウリン材はこちら

腐らないウッドデッキ作りに最適な【人工木】

天然木以外に腐らない木材として、人工木も挙げられます。

人工木は、樹脂木、再生木、模擬木などとも呼ばれ、英語ではWPRC(Wood Plastic Recycled Composite)、すなわち木材・プラスチック再生複合材の略です。人工木は木材である「木粉」と合成樹脂を配合したものです。メーカーによって原材料の配合比率が違うので、性能も違ってきます。
木材を再利用した製品は環境に優しい木材とも言えるでしょう。

表面が天然木のようにササクレがなく、割れづらく、色あせも少ない材質です。そのため、天然木に比べてお手入れもほとんど不要なので、エクステリアや建築外構など幅広く使用されています。

天然木と違って、シロアリの被害や腐ることもないので、耐久性に優れていますが、原材料にプラスチックなどを含むため、紫外線によって劣化が進みます。
加えて、直射日光を浴びると表面温度が高くなりますので、直に触れないように注意しましょう。

天然木と人工木を比較

ここまで、天然木と人工木についてご説明してきましたが、これらの特徴を表にすると以下のようになります。

天然木と人工木の比較
耐久性 メリット デメリット
ソフトウッド
(防腐処理木材)
防腐剤を注入することで10年以上
  • ・足の感触が柔らかく心地よい
  • ・経年変化を楽しめる
  • ・木の質感を楽しめる
  • ・ハードウッドより柔らかく加工しやすい
  • ・ハードウッドより反り曲がりが生じやすい
  • ・ハードウッドよりメンテナンスが必要
ハードウッド ウリンなどは35年以上
  • ・ソフトウッドに比べ、防虫・防腐効果が高い
  • ・反りや曲がり、ねじれが少ない
  • ・木の質感を楽しめる
  • ・硬いので加工しづらい
  • ・雨水によって樹液が染み出す木材もある
人工木 約20年以上
  • ・シロアリの被害に遭わず、腐食しづらい
  • ・ササクレがなく、割れづらい
  • ・色あせが少ない
  • ・メンテナンスが簡単
  • ・表面が熱くなりやすい
  • ・紫外線により劣化が進む
  • ・木のぬくもりを楽しめない

ウッドデッキが腐らないための対策

腐りづらい木材でウッドデッキを作る場合、施工時に設置場所や水はけに気をつければ、より長く美しい状態を保つことができます。

雨や紫外線をよける

雨や紫外線をよける

ウッドデッキは雨や日光による紫外線によって、腐朽や劣化が進みます。日当たりと雨水をよける対策をしましょう。

屋根付きにすれば、雨水や紫外線からウッドデッキを保護できます。また、ウッドデッキの上にパーゴラやオーニングなどで日陰を作るのもよいでしょう。

水はけをよくする

水はけをよくする

水はけをよくする対策も必要です。ウッドデッキの床板を張る際、板の隙間をあけると、水はけがよくなります。側面に幕板を設置する場合も、全部をふさがないようにすると、湿気がこもりません。

ウッドデッキの下に砂利を敷き、基礎石を湿気を吸収するコンクリート製にすると、水はけ対策になるでしょう。

 

ウッドデッキを作るときには、木裏(木の中心面)を表にすることで勾配ができます。これで雨水などが流れやすくなり、水はけがよくなる効果が出ます。

ウッドデッキが腐らない!状態を維持するメンテナンス

耐久性の高い木材を使用するにしても、日ごろのメンテナンスをすることで、よりウッドデッキの持ちがよくなります。

定期的な清掃をする

定期的な清掃をする

ウッドデッキに汚れや落ち葉などがついたままだと、そこから腐る原因になります。砂ぼこりや汚れ、カビを取り除くために、デッキブラシで軽く汚れをこすり、水で流しましょう。場合によっては高圧洗浄機を使います。

風通しをよくする

風通しをよくする

木は湿気を嫌います。ウッドデッキの上に植木鉢や物などを置きっぱなしにすると、そこに湿気が溜まりやすくなります。時々場所を移動して、風通しをよくしましょう。
ウッドデッキ下の雑草なども、水が溜まりやすい原因になるので、生えてきたら抜いておきます

常に木の状態を確認する

常に木の状態を確認する

ウッドデッキ表面の傷やササクレなどもよく確認し、発見したら早めにサンドペーパーで削ります。釘やネジなども緩んでいたら、打ち直しや締め直しをしましょう。少しの隙間から水分が入り込んで腐るのを防ぎます。

mock re:(モックリー)で揃える腐らないウッドデッキ木材

ここまで、腐らない木材選びの大切さをご説明してきました。
mock re:(モックリー)では、長持ちするウッドデッキ用の木材を豊富に取り揃えています。

たとえば、防腐処理木材である杉材、ヒノキ材などの天然木。
防腐剤が加圧注入されており、耐久性に優れています。これらはJIS規格やJAS規格で許可された安全な防腐剤を使用しているため、安心して使用できます。

ナチュラルな木目を活かした塗装なし商品や、ブラウンやブラックなどカラーバリエーションやサイズも豊富なラインナップです。

杉材の商品はこちらから

ヒノキ材の商品はこちらから

天然木であるハードウッドも、ウリンやイタウバなど4種類揃えています。
防腐剤なしでも高い耐久性を誇ります。

ハードウッドの商品はこちらから

人工木材(再生木材)はハンディウッドとkankyo-woodⅡの2種類。
ハンディウッドは天然木材に近い質感で、落ち着いた雰囲気。日本国内の原料を使用・製造している製品で、表層デザインやサイズもさまざまなタイプから選べます。

kankyo-woodⅡは天然木材のような見た目と手触りをしています。耐久性に優れていてメンテナンスもほとんどかからない、環境に優しい製品です。

人工木材(再生木材)の商品はこちらから

長持ちする木材で笑顔あふれるウッドデッキのある暮らし!

ウッドデッキの美しさを長く楽しむために、腐らない最適な木材を選ぶのが肝心です。

防腐処理の天然木材にして木のぬくもりを楽しむのか、人工木材にしてメンテナンスの手間をはぶきたいのか。それぞれメリット・デメリットを比べて納得のいくウッドデッキを作りましょう。

耐久性のある木材を選んだあとも、汚れなどを取り除くメンテナンスは必要です。
長持ちするウッドデッキで、開放感ある快適なガーデンライフを楽しんでくださいね。

最適なウッドデッキ作りには、モックリーをご利用ください。
ウッドデッキに必要な部材や塗料、ウッドフェンスなど、住宅のエクステリア用品をさまざま取り扱っています。

ウッドデッキの木材選びだけでなく、基礎的な工事や組み立て方、構造などに疑問をお持ちでしたら、いつでもお気軽にご相談ください。