ウッドデッキのリフォーム相場価格は?こだわるべきポイントを解説
「ウッドデッキの上を歩くと、なにやらきしむ音がする…」
「塗装が剥げたところにカビが生えてきてしまった…」
「修理する箇所が多すぎるのでそろそろ全体的にリフォームしたい」
ウッドデッキは日々のお掃除や定期的なメンテナンスをしていても、いつかはリフォームをするタイミングが訪れます。
ウッドデッキの状態によって、再塗装や一部の修繕を行うリフォームと、全面的に作り直すフルリフォームする場合がありますが、どちらの場合も、やはり気になるのは費用相場や施工期間ですよね。
リフォーム費用は、ウッドデッキに使う木材やウッドデッキの大きさなど、どんなリフォーム内容なのかによって大きく変わります。
ウッドデッキのリフォームに対して以下のような疑問を持っている方は、この記事を参考にしてください。
- ウッドデッキのリフォーム相場は?
- ウッドデッキのリフォームのポイントとは?
- 天然木と人工木はどちらを選べばいい?
この記事では、ウッドデッキのリフォーム相場や注意点を解説します。
この記事を読めば、ウッドデッキのリフォームが分かるようになりますので、ぜひ最後までお読みください。
INDEX
ウッドデッキのリフォーム費用の相場の目安
ウッドデッキのリフォーム費用の相場は、使われている木材の種類によって異なります。
一般的な事例をみると目安としては、人工木では1㎡あたり2.5~3.5万円前後かかるのに対して、天然木は1㎡あたり1~3万円前後の費用ですので人工木よりも安い費用で済むでしましょう。
ただし、天然木の中でも耐久性があるウリン材は、1㎡あたり3~4万円前後の費用がかかります。
たとえば10㎡のウッドデッキのリフォームを行う場合は、メーカーの本体価格や施工業者の工事費も含めると25~40万円程度の費用が必要です。
ただし、ウッドデッキリフォームを依頼した業者や、選んだ木材、ウッドデッキの形状やウッドデッキを設置する土地の状態によっても大きく異なります。
ウッドデッキの形状が正方形や長方形など四角形の場合と、半円形など特殊な形である場合では、同じウッドデッキの面積であっても加工の手間や工期にも差が出てくるので、その分費用が多くかかります。
また、ウッドデッキを設置する場所の土地状態によっても、平地の場合と、傾斜地・変形地の場合では大きく費用が変わってきます。
事前に施工してくれる会社に見積もりを依頼して、詳しい金額を把握しておきましょう。
ウッドデッキのリフォームに使う木材の特徴|天然木と人工木
ウッドデッキのリフォームに使われる木材は、天然木と人工木の2種類です。
天然木は、名前の通りスギやヒノキなどの天然の木材を指します。
人工木は一見すると天然の木のように見えますが、木粉と樹脂を混合して熱や圧力をかけて作られた木材です。
天然木には、針葉樹を使ったソフトウッドと広葉樹のハードウッドの2種類があります。
ソフトウッドは、加工性が高いという特徴があり比較的安価に手に入る木材です。
ハードウッドは、無塗装でも20年以上腐らないとされ、値段が高いものがほとんどです。
次章からは、天然木と人工木のウッドデッキのリフォームの特徴について解説します。
イタウバ材は耐久性と柔らかさがある木材!ウッドデッキにおすすめ
天然木でのウッドデッキのリフォーム
天然木を使ったウッドデッキのリフォームは、自然の風合いや手触りを感じられることが一番のメリットです。
時の経過とともに木材の色味の変化や、木肌の艶の深まりなどの味わいが出てくるのが天然木の魅力の1つです。
また、人工木と違って香りが良いという点もメリットで、ヒノキなどを使えば香りのよいウッドデッキになるでしょう。
天然木は人工木に比べると熱を保持しにくいので、夏でも素足でウッドデッキに出られることも嬉しいポイントです。
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しかし、天然木の中でも特にソフトウッドは腐りやすく、耐用年数が短いことがデメリットとして挙げられます。
天然木材が劣化する原因には、担子菌(たんしきん)などによる腐朽やシロアリによる蟻害(ぎがい)、カビによる表面汚染などがあります。
特にシロアリは木材の強度を著しく低下させるため、ウッドデッキに天然木材を使う場合は、定期的なメンテナンスをする必要があります。
シロアリは土中に潜んでいますが、一度発生してしまうと被害はウッドデッキだけにとどまりません。
バルコニーやテラス、窓や外壁、玄関など住まいの外側から、リビング、キッチン、トイレ、風呂・浴室、階段、フローリングの床まで、住宅の全体に及ぶ可能性があります。
シロアリの食料は木材ですので完全に防ぐことは困難ですが、ソフトウッドを利用する場合には、防腐・防蟻加工を施されたものを利用すれば、長期間安心して使えるようになります。
天然木は定期的にメンテナンスを行うと、耐用年数よりも長い期間利用できるでしょう。
防腐・防蟻・防カビ効果のある木材保護塗料を塗装している場合は、塗料のタイプにもよりますが、1~3年程度で塗り直しが必要です。
手入れをする手間はかかりますが、ウッドデッキの寿命を延ばし長く使えるようになります。
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人工木でのウッドデッキのリフォーム
人工木(樹脂+木粉)のメリットは、劣化に強いためメンテナンスが簡単なことです。
人工木は天然木に比べて汚れが落ちやすく、その分ウッドデッキを綺麗に保つのが容易です。
また、シロアリや害虫などの被害にも、日光による色褪せにも強く、塗装を必要としないためメンテナンスコストを低く抑えることができます。
さらに、天然木に出来てしまう「ささくれ」による怪我の心配もないので、ペットやお子さんも安心してウッドデッキで過ごすことができるでしょう。
一方、人工木のデメリットは熱を吸収し保持しやすい点で、設置する場所の環境によっては夏場には素足では出られないほどの高温となる場合があり、直射日光による表面温度上昇を抑制するために、シェードやタープなどで日陰を作り遮熱対策をする必要があります。
また、木粉とプラスチックを配合した押出成形品の人工木の場合、製品特性として温度変化による寸法変化や吸水による寸法変化が起こる場合があります。
ウッドデッキのリフォーム時のオプション「フェンス」「屋根」
ウッドデッキをリフォームする際に、オプションとしてフェンスや屋根を付けられます。
フェンス
フェンスがあれば外からの視線を遮れますので、ウッドデッキでのホームパーティーやガーデニングのときも、近所の方や通行人からの目線を気にせずにプライバシーが確保された空間で安心して過ごせます。
また、地面との段差があるウッドデッキでは、お子さんやペットが走り回ってうっかり庭に転んでしまうこともあるでしょう。
転倒時にそのまま転落してしまうと大きな怪我となることもあります。
このような点を考えると、ウッドデッキのフェンスはお子さんの転落防止やプライバシー保護に有効です。
屋根
ウッドデッキに屋根を設置することで、雨水や日差しを防ぐことができます。
屋根があれば雨の日でも使用できるようになり、屋根によって日差しを遮ることでウッドデッキに直射日光が当たらず、夏場でも紫外線と熱対策の両方ができます。
特に人工木のウッドデッキでは夏場に温度が上昇しやすいため、暑さ対策として有効です。
また、雨と日光を遮ることで、ウッドデッキへのダメージを低減し、劣化を防ぐ効果も期待できます。
ウッドデッキには、フェンスや屋根の他にもガーデンベンチやオーニングなどの様々なエクステリアのオプションがあります。
ガーデンベンチを設置すれば、リラックスした時間を過ごすことができますし、オーニングを取り付けることで、日差しや雨から人とデッキを保護することができます。
豊富なウッドデッキのオプションから、自分のライフスタイルに合わせてを選ぶことができますよ。
ウッドデッキのリフォームにかかる費用と期間
ウッドデッキのリフォームにかかる費用は、天然木と人工木の種類によって異なります。
3坪(約10㎡)の場合は、天然木で30~50万円程度、人工木で25~35万円程度です。
リフォームする範囲や素材によって費用はかなりばらつきがあるため、業者に見積もりをとることをおすすめします。
ウッドデッキと庭のリフォームを一緒にすることも多く、その場合は100~300万円かかる場合もあります。
ウッドデッキのリフォームには、再塗装だけの場合は1日程度で完了するケースもあります。
一方、ウッドデッキの土台から作り直すリフォームをしたり、フェンスや屋根を付けたりする場合には、約5日程度で完成することが一般的です。
庭全体のリフォームや外装リフォームなど、より大規模なリフォームを行う場合には、1週間から1ヶ月以上の期間が必要になることもあります。
いずれの場合もリフォームする対象の設備や施工規模、使用する木材の樹種、防腐木材の使用の有無、オプションの種類によって、費用にも期間にも大きな幅があります。
施工を依頼する前に施工業者と綿密に打ち合わせをして、費用感や施工期間について確認しておきましょう。
ウッドデッキをリフォームする際の気をつけたい2つのポイント
ウッドデッキをリフォームする際には、「オプションを追加してリフォームする場合」と「ウッドデッキを全面的にリフォームする場合」でそれぞれに気を付けたいポイントがあります。
1. 目隠し・手すりの高さ
ウッドデッキをリフォームする際に、目隠しフェンスや手すりのオプションを追加する場合は高さに配慮しましょう。
ウッドデッキでくつろいでいる時に、周囲からの視線を感じるとつい気になってしまいますよね。
そんなときは、目隠しフェンスを設置することで、道路の通行者や隣家からの視線を遮ることができるので、ウッドデッキのプライバシーを守るのに役立ちます。
ただし、目隠しフェンスの高さが高すぎるとウッドデッキの開放感が損なわれてしまう場合があるため、周囲からの視線の高さを考慮して目隠しフェンスを設置することが大切です。
手すりを設置する場合は、設置する目的だけではなく家族構成にも注目しましょう。
ウッドデッキに手すりを設置する目的は安全性を確保するためですが、ご家族に小さな子供がいる場合は手すりの高さを低くしたり、子供の手でつかみやすいサイズにする必要があります。
また、高齢者や体の不自由な方がいる場合は、手すりの高さやサイズだけではなく、形状についても考慮しましょう。
1点気を付けていただきたいのが手すりの高さには目的によって法規制があるということです。
建築基準法施行令第126条によると、落下や転落を防止するための手すりには、安全上必要な高さが1.1m以上必要とされることがあります。
実は目隠しフェンスについても設置義務が発生する場合があります。
民法235条の第1項には「境界線から1メートル未満の距離において他人の宅地を見通すことのできる窓又は縁側を設けるものは、目隠しを付けなければならない。」という条項があります。
つまり、隣家との境界線から1m以上離してウッドデッキを作らないと、目隠しフェンスの設置義務が発生するのです。
2. 基礎の再利用
ウッドデッキを全面的に作り直すようなリフォームでは、既存の束石(つかいし)・ピンコロ・平板などの基礎部分を再利用することで、施工費用と施工期間が少なくて済みます。
基礎部分は天然木材ではないため腐ってしまうことは無く、そのまま使えることも多いですが、ウッドデッキの大きさを大きくする場合や、ウッドデッキの形状を変える場合には、既存の基礎部分をそのまま使えない可能性や、既存の基礎部分では足りない場合もあります。
また、束石・ピンコロ・平板はほとんどの場合にコンクリートでできているので、木材よりも寿命は長いものの永久に使える訳ではありません。
特に平板は支えているウッドデッキの重量によりヒビや割れが発生することもあります。
1つの平板が破損していた場合、他の平板も同様にダメージを受けている可能性があるので、すべての基礎部分をチェックして、交換が必要な場合は交換するという作業が発生します。
しかし、同時期に設置した基礎部分は同時期に寿命を迎える事が多いので、重要度の高い基礎部分は1つが破損していたら、すべての基礎部分を交換したほうが安全です。
自作DIYでウッドデッキをリフォームするか、専門業者へ依頼するか
ここまでウッドデッキのリフォームについてご説明してきましたが、その作業を誰がするのかという点も重要です。
自作DIYで自分で作るか、業者に依頼するかはリフォーム作業の内容や規模によって判断しましょう。
DIYで自分でリフォーム
自作DIYの場合は、コストを抑えたウッドデッキのリフォームができるという点が一番のメリットですが、相当の労力と手間がかかります。
ウッドデッキの再塗装や、床板の一部の修繕などの比較的軽微なリフォームであればDIYでもできるかもしれませんが、ウッドデッキの構造に関わる束柱(つかばしら)や根太(ねだ)などの部分に手を入れる場合には、専門的な知識と技術が必要になるので、安全面からもおすすめできません。
DIYでウッドデッキを作ろう!必要な道具・材料や作業工程を解説
専門業者にリフォーム依頼
専門の業者に依頼する場合、ウッドデッキのリフォームに加えて、オプションの造作なども全ておまかせすることができます。
今までのウッドデッキを新築時と同様に綺麗にすることも、今までのウッドデッキで使いづらかった点を改善した理想のウッドデッキをフルリフォームすることも出来るでしょう。
次のウッドデッキはこうしたいという希望やイメージを伝えると、図面やイメージ図を作成してくれる専門業者も多いので、ウッドデッキの完成形が想像しやすいというのも安心できるポイントです。
ウッドデッキの木材の選び方から、設計、施工まで一貫してプロの専門家が対応してくれるので、一番大切な安全面についても心配がありません。
DIYよりも費用は多くかかりますが、家族が安全に安心してウッドデッキで過ごせる時間は、費用以上に大切なことだと言えるでしょう。
特にDIYの場合では、どの材料をどれだけ揃えれば良いのかの見当がつきにくく、いざ作業に入ってから色々と足りない物が出てきたり、逆に多すぎて木材や部品があまってしまって無駄なコストが出てしまったりということはよくあります。
そういうトラブルをあらかじめ回避する為に、簡単にウッドデッキに必要な部材のシミュレーションができる「ウッドデッキシミュレーター」をご紹介します。
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