ウッドデッキのメンテナンス方法!日常のお手入れから年1回の塗装まで

コラム

ウッドデッキのメンテナンス方法!日常のお手入れから年1回の塗装まで

ウッドデッキのある家はとてもおしゃれで素敵ですよね。
しかし、ウッドデッキはきちんとお手入れをしないとせっかくの見た目が損なわれたり、耐久性が落ちて劣化が早まったりしてしまいます。

ウッドデッキのメンテナンスは、使われている素材によって方法や頻度が異なります。この記事ではウッドデッキのメンテナンスについて、日常のお手入れ方法から年1回の塗装まで紹介します。
素材ごとの正しいウッドデッキのメンテナンス方法を知り、大切なウッドデッキを長く使うための参考にしてくださいね。

なぜウッドデッキはメンテナンスが必要なのか?寿命を延ばす工夫

なぜウッドデッキはメンテナンスが必要なのか?寿命を延ばす工夫

ウッドデッキは屋外に設置するものなので、どうしても雨や風、強い直射日光に晒されてしまいます。
ウッドデッキの素材が天然木の場合、水分量や気温の変化によって膨張と伸縮を繰り返しています。
また、その結果木の表面に亀裂が生じ、溜まった水分が木材内部に入り込んでしまうと、そこから腐朽が進んでしまうことも。
ウッドデッキの寿命を延ばすためには、適切なメンテナンスを行い、木材を腐朽から守ることがとても大切です。
ウッドデッキのメンテナンスを行うことは、安全面でも木材の腐敗を防いで安心して長く使えるウッドデッキになるだけではなく、ウッドデッキの見栄えの面でも木の持つ親しみのある暖かさを維持できるようになります。

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ウッドデッキの種類別のメンテナンス方法

ウッドデッキの種類別のメンテナンス方法

ウッドデッキの素材は天然木と人工木の2種類があります。
天然木はさらにハードウッド(広葉樹)とソフトウッド(針葉樹)の2種類に分けられます。これらの3種類の素材別のメンテナンス方法を紹介します。

天然木

自然な風合いが魅力の天然木ですが、天然素材ゆえに定期的なメンテナンスが必要です。

■ハードウッド(広葉木)
主なハードウッド材…ウリン・イペ・マニルカラ(アマゾンジャラ)・イタウバ・セランガンバツなど
ハードウッドはソフトウッドよりも耐久性に優れ、雨水による腐朽の心配も少ないのが魅力です。
木材自体が硬く密度も高い為、耐久性に優れており、20〜30年は耐用年数があるとされています。
また、シロアリなども発生しにくく木材がシロアリに食われて耐久性が下がってしまうことが少ないです。
材料費はソフトウッドよりも高くなってしまいますが、防虫・防腐材のこまめな塗装は必要ありません。傷や苔(コケ)などが気になったときにデッキブラシや高圧洗浄機で年1回洗浄するだけで大丈夫です。

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■ソフトウッド(針葉樹)
主なソフトウッド材…杉・ヒノキ・ウエスタンレッドシダー・レッドウッドなど
ソフトウッド系の木材はリーズナブルですが、ハードウッド系の木材と比べて耐久性が弱く、メンテナンスをきちんと行わないと劣化してしまいます。
劣化が早ければ、数年で解体しなければならない状態になってしまうことも。
メンテナンス方法としては、きれいに洗浄した後に、ステイン塗料などで、防虫・防腐塗装を行います。

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人工木(樹脂木)

人工木(樹脂木)製のウッドデッキの場合、木粉に樹脂を混ぜて造られています。
樹脂の性質上、防水性が高く、腐朽やシロアリの心配はほとんどありません。
天然木と比べると、どうしても自然の風合いは薄れてしまいますが、防虫・防腐のための定期的なメンテナンスが不要なため、メンテナンスに手間をかけたくない方に人気があります。
加えて、長期間の使用に適している高い耐久性と、コストパフォーマンスに優れている点が魅力です。
メンテナンスは、気になる汚れや苔(コケ)などをデッキブラシや高圧洗浄機などで洗い流す程度でOKです。

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汚れによって異なるお掃除方法

ウッドデッキのメンテナンスは汚れの種類によっても異なります。

  1. 通常の汚れ
  2. ほこりや雨染みなど、通常の汚れは掃き掃除や軽い水洗いでOKです。
    汚れが広範囲に渡るときは高圧洗浄機を使用すると便利です。

  3. 飲料のシミや油汚れ
  4. コーヒーやジュース、油汚れなどを落とすには台所用の中性洗剤を使用します。
    最初は中性洗剤を薄めて使い、汚れが落ちない場合は濃くして洗浄するように調整しましょう。

  5. カビ

カビによる黒い斑点には次亜塩素酸系の漂白剤を使用します。
ウッドデッキの塗料や防腐処理に特殊な物を使用している場合は、販売元や施工業者さんに相談の上での使用をおすすめします。

洗剤ではどうしても落としきれない汚れや傷には、サンドペーパーでサンディングを行うのも効果的です。
ウッドデッキを掃除する際は、素材や汚れに合わせて適切な方法を選ぶことが大切です。
せっかく手入れをしても、それがウッドデッキに合っていない場合はあまり効果が期待できません。

天然木ウッドデッキの年1回のメンテナンス「塗装の塗り替え」

天然木ウッドデッキの年1回のメンテナンス「塗装の塗り替え」

ご自宅のウッドデッキが天然木素材、とくにソフトウッドの場合は、年1回の塗装の塗り替えを行いましょう。
定期的にウッドデッキを再塗装してメンテナンスを行うことで、防虫・防腐効果が維持できます。
また、ウッドデッキに塗装を行い保護してあげることで、自然のストレスから木材をやさしく守り、木材本来の自然素材の心地よさを、より長く素肌で実感できるようになるでしょう。

塗り替えのタイミング

塗り替えのタイミング

ウッドデッキの再塗装のタイミングは、年1〜2回ほどが目安です。ただし、地域によって気候や環境は異なるため、ウッドデッキの腐朽具合もさまざまです。

また、同じ地域でも設置場所によって腐朽具合が異なります。
日陰や屋根がない場所では、ウッドデッキは紫外線や雨に常にさらされます。
ウッドデッキの高さが低い場合や、日光があまりあたらない場所では湿気が溜まりやすく、海に近い場所では塩害の影響を受けます。
工業地帯の付近では大気汚染や酸性雨によるダメージも考えられます。

この様に外的要因も多様なので、ウッドデッキの再塗装のタイミングを見極めるポイントは、木材の地肌部分(木地)が表面に出てきたかどうかを判断の目安としましょう。
木地が現れたタイミングで保護塗装を塗り替えることで、ウッドデッキの耐久性を上げ、木材の腐朽を防ぐ効果が期待できます。

塗料の選び方

塗料は主に油性と水性の2種類があります。基本的には、前回使った塗料と同じ性質のものを選ぶようにしましょう。
水と油は互いに反発し合ってしまうため、違う種類の塗料を塗っても弾いてしまいます。
ただし、前回塗った塗料がほぼ剥がれているなど、影響を受けないと考えられる場合は違う性質の塗料を使っても問題ありません。
また、ニスやペンキを塗ってしまうとウッドデッキの木材が呼吸できなくなってしまうため、絶対にやめてください。

塗り替え作業の7つのポイント

ウッドデッキの塗り替え方法や注意点を解説します。
こまめなメンテナンスで、ウッドデッキをいつまでも美しく快適に保ちましょう。

  1. 天候もチェック!
  2. ウッドデッキの塗装は時間がかかります。
    木材に塗った塗料を乾かす時間も必要なので、当日だけでなく翌日も天気が崩れない日を選びましょう。
    雨天や湿気の多い日、寒い日などに塗装すると、なかなか乾かず仕上がりも悪くなってしまいます。
    できるだけ天気の良い日に、風通しを良くして塗るというのがポイントです。

  3. ヤスリ・刷毛・塗料を用意!
  4. 用意する道具はヤスリ、刷毛(はけ)、塗料です。広範囲にヤスリをかけるのは大変なので、電動サンダーを用意しておくとよいでしょう。
    また、刷毛の扱いに慣れていない場合は古布(こふ・ふるぎれ)を利用する方法もあります。
    古布は塗料を塗りすぎたときに拭き取ることもできるため、1枚用意しておくと便利です。

  5. 汚れてもよい服装で作業しよう!
  6. 作業時に塗料が服に付いてしまう可能性があるため、汚れても構わない服装で塗装を行うようにしましょう。
    汚れを気にしていては、よい塗装作業はできません。
    塗るときは身軽に動ける服装で、帽子、手ぬぐい、長袖、長ズボン、ゴム製手袋、運動靴などを着用します。

  7. ヤスリがけで塗装面をなめらかに
  8. 塗装前にウッドデッキの表面に木目に沿ってヤスリがけを行います。
    木目に対して垂直にヤスリがけを行うと、余計に毛羽立ってしまうため注意してくださいね。
    ヤスリがけが終わったら軽く水洗いし、十分に乾燥させましょう。

  9. 塗料缶をよく混ぜる
  10. 使用前に塗料缶を振って、よくかき混ぜましょう。
    顔料が沈降していますので、あらかじめ棒などで撹拌(かくはん)し、缶を上下左右によく振ってお使いください。

  11. 塗料がつかないようにマスキングする
  12. 色がついて困る箇所には、塗料を塗る前にマスキングテープや新聞紙などで保護して、汚れるのを防ぎましょう。
    マスキングをしないと、ついてしまった塗料を落とす作業が別途発生したり、必要以上に慎重に塗らないといけなくなるので作業能率もダウンしてしまいます。

  13. ゆっくり時間をかけて塗る

ウッドデッキの塗装はゆっくり時間をかけて行いましょう。
隅の方やつなぎめは先に小さなハケで塗ります。
その部分の塗装が厚くなるので、撥水(はっすい)効果が長続きします。
1回目は木材の素地に吸い込ませるように塗り、加えて2度塗りすると綺麗に仕上がります。

ウッドデッキは塗装でおしゃれに長持ち!1からわかる塗装の手順

雨を弾く「はっ水性」をウッドデッキに!オイルステインでのメンテナンス

雨を弾く「はっ水性」をウッドデッキに!オイルステインでのメンテナンス

ウッドデッキのお手入れでオススメなのは、オイルステインの定期的な塗装です。
オイルステインとはその名の通り「油性のステイン塗料」のこと。ペンキ等とは異なり、木部に浸透させて使うため木材の通気性にも影響しないのが特徴です。
オイルステインを使うことで、薬効成分が木材に浸透し、腐朽菌の侵入や色落ちを防ぐことが可能です。
また、油性なのではっ水性に優れ、ウッドデッキの寿命を延ばすことも期待できます。

メンテナンスも考えたウッドデッキ作りは木材防腐処理から

メンテナンスも考えたウッドデッキ作りは木材防腐処理から

ウッドデッキを美しく保つためには、防腐のための定期的なメンテナンスがかかせません。
とはいえ、手間のかかる塗装メンテナンスをずっと繰り返すのは苦労しますよね。
メンテナンスを楽にするために、ウッドデッキの木材は防腐処理されたものを選ぶとよいでしょう。
あらかじめ防腐処理加工がされた木材は最初のコストはかかりますが、耐久性が高く、結果的にウッドデッキを長く使うことができます。

防腐処理木材の上に木材保護塗料を塗装をすることで、更に耐久性がアップするので「防腐処理木材」+「塗装」という組合せが最もおすすめです。

ウッドデッキは家族や友人を過ごす時間を、より開放的で素敵なものにする為のスペースです。
日常の中で家族と過ごす日々の時間にも、広がりと可能性をプラスしてくれます。

ウッドデッキのメンテナンスは、そんな憩いの場所を快適に長く使うために必要な作業ですが、メンテナンスをする為にウッドデッキを造った訳ではないはずです。

メンテナンスの時間を少なく、長い時間を家族とともに快適なウッドデッキで過ごせるように。
耐久性の高い「防腐処理木材」のウッドデッキに、年1回の「塗装」のメンテナンスを行うことで実現できることでしょう。

ウッドデッキのリフォーム相場価格は?こだわるべきポイントを解説

防腐処理された木材を購入するなら「mock re:(モックリー)」にご相談ください。
杉材、ヒノキ材をはじめ、防腐処理加工だけでなく塗装までされた木材を購入することもできます。
ご予算や目的に合った木材がきっと見つかるでしょう。

ウッドデッキのメンテナンスやリフォームも、木材全般もご相談ください

ウッドデッキのメンテナンスやリフォームも、木材全般もご相談くださ

ウッドデッキのメンテナンスや、リフォームについてわからない点があればぜひご相談ください。

  • 水に強いウッドデッキ・ベランダの対策は何がありますか?
  • ウッドデッキのデザインにはどのようなタイプがありますか?
  • 庭のウッドデッキ用のフェンスにはどのようなタイプがありますか?
  • 実際にお客様が使っているフェンスはどのようなタイプが多いですか?
  • 放置されたウッドデッキの腐食や汚れを綺麗にする方法はありますか?
  • ウッドデッキの塗膜の確認方法は何がありますか?
  • ウッドデッキの材料として使える製品にはどのようなものがありますか?
  • どのような商品が水に強く、腐食に強いですか?

DIYでウッドデッキを作りたい場合の木材の選び方や量や、ウッドデッキの施工など、防腐木材や板材、木材に関することなら何でもお気軽にお問い合わせください!

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