ウッドデッキ用の束柱を一挙に大紹介!プラ束マルチポストや木製束を徹底比較
ウッドデッキのDIYは、難しい工程が少なく、マイホームでDIYを趣味としたい方への入門編としてもおすすめです。
とは言っても、何かと不安に感じてしまうこともあるでしょう。
「本当に立派なウッドデッキができるだろうか・・」
「少しでも簡単に作る方法はないの?」
この記事では、デッキの基礎部分を作る際、初心者にもおすすめできるプラ束「マルチポスト」をご紹介します。
マルチポストとは、ウッドデッキを支える柱部分のパーツであり、DIYの工程をシンプルにするのにも役立ちます。使い方や特徴に関しての解説を是非参考にしてください。
INDEX
ウッドデッキのDIYは基礎部分が重要!
ウッドデッキは、普段目にする床部分と、それを支える基礎となる土台部分の二つで構成されています。
床部分は実際に人に触れる部分であり、見た目の好みや風合いが重視され、エクステリアとしての美観にこだわるのがおすすめ。
一方土台部分は、普段目にはつきませんが、ウッドデッキを快適且つ安全に利用していく上でとても重要な役割を果たします。
デッキを快適に利用できる
快適なウッドデッキに共通する3つのポイントは、
- 良質な木材を使用する
- 水平である
- 高さが適切
です。
ウッドデッキを適切な高さにしたり、水平性を保つには、土台部分の精度が重要。
いくら床材に良い木材を使用しても、土台の作りが甘ければ台無しになってしまいます。
耐久性がアップする
ウッドデッキの基礎が盤石であれば、数十年の利用に耐え得る頑丈さが確保できます。
等間隔に設置された柱部分が、デッキに掛かる荷重を均等に分散してくれるのです。
また屋根のないウッドデッキには雨による湿気が大敵となりますが、適切な土台があれば通気性を確保でき、木の乾燥を促してくれます。
メンテナンスが容易になる
ウッドデッキは、定期的な清掃や防腐剤の塗布が推奨されており、そうしたメンテナンスに関しても土台の効果は見逃せません。
そもそもウッドデッキの劣化は、基礎部分からダメージが蓄積してしまうケースも多々あり、少しでも長持ちするデッキを作るためには、基礎の確実な施工が重要です。
ウッドデッキの基礎構成|束柱は木製やプラ束マルチポストなど種類がある
基礎部分の重要性について理解できたところで、実際の構成パーツについて簡単にご紹介します。ウッドデッキの基礎である土台部分は、このようなパーツで構成されています。
ウッドデッキの基礎(下地)を構成するパーツ | |
---|---|
名称 | 解説 |
①束石(つかいし) | デッキの床材を支える束柱の下に据えるコンクリート部材。 |
②束柱(つかばしら) | 束石の上で大引きと根太を固定する柱。 デッキの重量を支える重要なパーツ。 |
③大引き(おおびき) | 根太を支える部材。 太く丈夫な木材を使用することで強度が確保される。 |
④根太(ねだ) | デッキの床材と直接ビスで固定される部材。 |
⑤根がらみ(ねがらみ) | 束柱同士を連結固定して、揺れや歪みを防ぐための長板材。 |
この記事では、基礎の構成パーツの中で最も重要なパーツとも言える「束柱」にフォーカスしてご紹介していきます。
束柱の種類
ウッドデッキ専門ショップ「モックリー」では、束柱としてお使いいただける製品を3種類取り揃えております。
ウッドデッキ用の束柱製品ラインナップ | |
---|---|
名称 | 解説 |
①各種木材 | 束柱は木材を加工して用いられることもあり、ウッドデッキをDIYする際のメジャーな選択肢の一つ。 90mmの角材を使用するのが一般的で、ウリンやイタウバなどの耐久性の高いハードウッドが採用される。 |
②鋼製束 | 鉄製の束柱製品で、亜鉛めっき加工により防腐・防蟻性能が高い。 住宅向けの他に、公共施設の基礎としても用いられる。 |
③マルチポスト | 樹脂製の束柱製品で、耐久性と耐候性に優れている。 施工がとても簡単で、個人住宅・公共施設共に広く活用されている。 |
この3つの選択肢は、どれを選んでもデッキを支える柱としてしっかり機能します。
「選び方がわからないから、おすすめを教えて!」
という方向けに、一目で判断できる比較表を使って解説していきます。
【徹底比較】ウッドデッキ用束柱の選び方!自分に合ったチョイスを
束柱に何を採用するかは、見た目の好みや、ウッドデッキを設置する場所の環境によってもおすすめが異なります。ご自身に合った選択ができるよう、下記の比較表をご覧ください。
ウッドデッキ用束柱のポイント比較 | |||
---|---|---|---|
項目 | 木材 | 鋼製束 | マルチポスト |
施工の難易度 | 加工が大変 | 簡単 | 簡単 |
耐久性 | ソフトウッドは防腐処理が必須 | 防腐性◎ 防蟻性◎ |
防腐性◎ 防蟻性◎ 耐候性◎ |
価格 | 木材の品質次第 | 安い | 安い |
メリット | ・DIYを楽しめる ・素材の統一感が出る |
・施工が比較的簡単 ・価格コストが低い |
・施工が最も簡単 ・工期が短縮できる |
デメリット | ・カット加工の難易度が高く、水平性の確保も大変 ・高耐久なハードウッドは価格が高い |
・無機質な見た目で、ウッドデッキの暖かな風合いとアンマッチ ・束以外に使用できない |
・樹脂製のため、製品自体の耐久性は比較的低い ・鋼製束と比較すると少し価格が高い |
おすすめできる方 | DIYを存分に楽しみたい方で、ウッドデッキに天然木の統一感を求める方 | DIYの難易度と完成後の耐久性のバランスを保ちたい方で、土台の質感にこだわらない方 | DIYの工程を可能な限り簡単にしたい方で、デッキを設置する地面がコンクリートの場合 |
ご自身やご家族にとってどの選択肢が最善か、ぜひチェックしてみてください。
尚マルチポストは、施工する地面がコンクリートであることがメーカー推奨されています。
束石の上に乗せて施工することも不可能ではありませんが、マルチポストを立てる推奨間隔が610mmピッチ以内のため(木製の束柱は900mmピッチが一般的)、デッキの大きさによっては、束石の個数が多くなることも踏まえて検討しましょう。
【超簡単】ウッドデッキのプラ束「マルチポスト」の施工ポイント解説!
束柱にマルチポストを使用される方向けに、簡単な施工手順のご紹介(※)と、ワンポイントアドバイスです。
※コンクリートスラブの上に施工することを想定した場合
手順①「マルチポストの設置・固定」
地面にマルチポストを600mmピッチの等間隔に置いていきます。(根太に使用する樹種やサイズに合わせて、強度を確保できる適切なピッチで配置しましょう。)
仮置きが出来たら、接着剤を使用して地面にマルチポストを固定します。
この際、マルチポストの接地面をしっかりと清掃して強力に固定することで、十分な強度を保つことができます。
手順②「水平の確保」
マルチポストと地面が固定出来たら、根太を仮置きして水平出しを行います。
各マルチポストは高さ調整が可能ですので、調節部をクルクル回しながら調整しましょう。
根太の本固定はマルチポスト一つに対し、2箇所以上ビス止めしてください。
全てのマルチポストがビス止めできたら、基礎部分の完成です。
施工時のワンポイントアドバイス
施工が簡単なマルチポストですが、高い強度で水平が完璧に取れた基礎土台とするためのアドバイスがコチラです。
- 接着剤を十分に塗布し、圧着しながら養生して完全に固定する
- 水平は施工時に何度も確認し、完成後のズレをなくす
- 根太との固定時は、適切なビスを使用する(3.8mm~8.0mmの太さでマルチポストの台座を貫通する長さ)
接着剤は完全に乾燥した状態まで養生するのが望ましく、1日以上乾燥させるのがおすすめです。マルチポストの固定に適したビスは、コチラからお求めください。
ウッドデッキ用の木材やプラ束マルチポストならモックリーへ!
ご自身の理想のウッドデッキを作るためには、入念な事前の計画や、完成後の活用について想像を膨らませることが必要不可欠です。
ウッドデッキ用品の専門店である「モックリー」では、ウッドデッキのDIYに興味を持つ皆さまを応援しております。
ウッドデッキのDIYに関する木材や束柱はもちろんのこと、計画した大きさのデッキに、どのくらいの木材が必要になるかを自動計算できる「ウッドデッキシミュレーター」も無料でご利用いただけます。
その他ウッドデッキに関する各種お問い合わせも承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。