「世界一シロアリに強い木材」サイプレスでウッドデッキを作ろう
サイプレスは馴染みの深いヒノキの仲間で、オーストラリア原産の天然木材です。
日本で流通しているヒノキとは別物であり、加工しやすいウッドデッキ材として人気があります。
耐久性や防腐性に優れているハードウッドで、木材の天敵であるシロアリにも強い万能な木材です。
精油の材料としても使われるほどヒノキ特有の芳香が強く、サイプレス材でウッドデッキを作れば、独特のヒノキの良い香りの中で過ごすことが出来るでしょう。
この記事では、サイプレスの特徴やメリット・デメリットについて解説します。
これからウッドデッキを作る人は、ぜひ最後まで目を通してみてください。
INDEX
サイプレスの概要｜ヒノキとの違いや耐久性
まずはサイプレスの基礎知識を知りましょう。
ヒノキとの相違点や特徴などをまとめて解説します。
日本産のヒノキとの違い
サイプレスの別名は「豪州ヒノキ」または「オーストラリアヒノキ」です。
その名の通りオーストラリア原産で、ハードウッドに分類される天然木材ですね。
ヒノキの仲間ではありますが、日本国内で流通しているものとは異なります。
要するに、大まかな括りは同じでも所属するグループが違うのです。
サイプレスは「ヒノキ科カリトリス亜種」、日本のヒノキは「ヒノキ科ヒノキ属」に分類されることからも別種の樹木であることがわかります。
美しい木肌と香りが特徴
サイプレスの魅力は、滑らかで光沢のある木肌と、ヒノキらしい清涼感のある森林欲のような芳香にあります。
サイプレス材は白っぽく光沢のある美しい木肌を持ち、節による表情が個性豊かです。
その美しさを活かしたウッドデッキは、人工木材では表現できない木の温もりを感じさせ、自然に近い環境のウッドデッキを作り出すための最適な木材と言えます。
耐久性に優れた木材
サイプレスはハードウッドなので、強度だけでなく耐久性も持ち合わせています。
ありがたいことに、面倒な防腐・防虫・防蟻塗装なしで長持ちする優れものなのです。
その理由は、サイプレスの芯材（中心に近い部分）に含まれるシロトネル酸、グアイオール、オイデスモールなど成分。この成分の効果でシロアリを寄せ付けないため、屋外の厳しい環境下で、長期間の使用に耐えることができます。
屋外で使用するウッドデッキなどのエクステリアにはうってつけの優れた木材なのです。
さらに、油分を多く含むサイプレスは水分も強く、木材の天敵である湿気にも対抗できます。
そのため原産地のオーストラリアでは住宅の建材に使われる頻度が高く、実際に100年以上前にサイプレス材を使って建てられた家が今も残っているそうです。
サイプレスは、天然木材が抱える弱点を克服したまさにウッドデッキ材として理想的な木材なのです。
サイプレスのメリット・デメリット
続いては、サイプレスを使うメリットとデメリットを説明します。
良い部分と気になる部分を知ったうえで、建材に取り入れるか判断してください。
サイプレスのメリット
サイプレスの利点は、以下の2つです。
■ハードウッドなのに加工しやすい
天然木には、ソフトウッドとハードウッドの2種類があります。
サイプレスは後者に属しており、スギやヒノキよりも堅くて丈夫な木材ですね。
堅さがあると強度が増すとはいえ、その反面で加工しにくくなるのでDIY初心者には向いていません。
しかしサイプレスに関しては、堅いことで知られるイペやウリンよりも加工しやすいといえます。
電動の丸ノコでカットする際にもイペやウリンよりも簡単にカットでき、板が少し曲がっていても矯正可能なのです。
■国産のヒノキと同等の認定を受けている
耐久性や防蟻性に優れたサイプレスは、日本住宅金融公庫が「国産ヒノキと同等」と認めた木材なので、住宅を新築した際に金利優遇措置を受けられる建築資材です。
高耐久性住宅向けの木材の基準で「劣化対策等級3かつ維持管理等級2以上」に認定されていますので、サイプレスなら、安心して建材としても使うことができます。
サイプレスのデメリット
一方で、気になる側面も存在します。
以下のデメリットは安全性を脅かすほどではないものの、気になる人もいるかもしれません。
紫外線や湿気対策として「キシラデコール」という塗料を塗っておくのがおすすめです。
■表面にひび割れが出やすい
サイプレスは防腐・防虫塗装なしで使用しても問題ないですが、気温や湿度により外観が変化するのは事実です。
具体的には、表面に細かいひびが生じることがありますが、亀裂がはいるようなイメージのものではなく、糸のような極小の細かいひび割れが発生することがあるということです。
サイプレスは他のハードウッドよりも水分を多く含む木材のため、乾燥する過程でそういった極小のひびが現れることがありますが、耐久性に影響はなく、またそこから水が木材内部に入り込み、木材にダメージが残るということもありません。
■気候の変化による影響を受けやすい
紫外線や風雨などの過酷な環境にさらされる外構は、どうしても乾燥や湿気により経年変化します。
使い続けるうちに木材が伸縮して、軽微な反りが生じるかもしれません。
また見た目の変化として、白っぽい色がシルバーグレーに近くなります。
■重量がある
ハードウッド全般に言えることですが、木材の密度が高い分、同じ木材の体積でも重量があるので持ち運びしにくいという欠点があります。
特に女性がウッドデッキを作る場合は、木材を持ち上げるだけで一苦労するかもしれません。
「mock re:」のサイプレス材はサイズや部材ごとに探せます
「mock re:（モックリー）」で取り扱っておりますサイプレス材を紹介します。
サイズ別に探す
サイプレス材は、長さは3種類あり、2100㎜・2900㎜・3900㎜のうちから選べます。
板の厚みと幅の選択肢も豊富ですので、ウッドデッキのサイズに合わせてお使いください。
【板厚と幅の一覧】
- 20×105
- 25×105
- 25×120
- 33×105
- 38×90
- 40×150
- 45×70
- 90×90
なお木材の価格は「厚さ×幅×長さ」によって設定されています。
適切なサイズが不明な場合は、こちらからお気軽にお問い合わせください。
部材ごとに探す
サイプレス材を部材別に探す場合は、以下のページをご覧ください。
【商品の一覧】
根太材（ねだざい）とは、床板の真下に設置する部材です。
床板に対して垂直に張り、ビスで固定します。
幕板はウッドデッキの側面を覆う装飾で、土台を固定して強度を補う役割も兼ねています。
必須ではありませんが、デッキの見栄えを美しくしたい人は検討してみてください。
ウッドデッキシミュレーターでウッドデッキ用木材の目安を確認
サイプレス材でウッドデッキを自作DIYしたい場合や、造作のご依頼を検討されている場合は、まず目安となる金額を押さえておきたいですよね？
「mock re:（モックリー）」ではウッドデッキシミュレーターを用意しており、理想のウッドデッキに必要な部数を計算できます。
ウッドデッキシミュレーターは会員登録なしでいますぐ試すことができます。
「mock re:」のサイプレス材での施工事例をご紹介
サイプレスは屋外使用に適しているので、ウッドデッキやその周辺の造作物にも多用されます。
ここでは、「mock re:（モックリー）」のサイプレス材での施工事例の一部をご紹介いたします。
ウッドデッキ
外フェンス
ウッドデッキフェンス
ドア付きウッドデッキフェンス
ベランダ
チェア＆テーブル
パーゴラ＆ウッドデッキ
階段付きベランダ
サイプレスでウッドデッキを作るなら、ぜひご相談ください！
サイプレスを使えば、素材のままの木材でも長持ちするウッドデッキを作れます。
1つの木材を長く使えるということは、限りある木材を長く使い続けるということは地球環境の保全にもつながるでしょう。
日本古来から建材や家具などに使われている「ヒノキ」と非常によく似ているサイプレスは、そのまま和風の住宅になじみやすく、和風の住宅にウッドデッキを作る場合にとても良く馴染みます。
木肌も香りヒノキと似ているので、和モダンで高級感のあるウッドデッキを作ることもできるでしょう。
お手入れは簡単で、表面の傷や苔を紙ヤスリで磨いて落としたり、デッキブラシで擦ったりするだけ。
DIYにありがちな面倒なメンテナンスは最小限で済むのです。
「世界一シロアリに強い木材」と呼ばれるだけあり、サイプレス材を使ったウッドデッキは、最小限のメンテナンスでも15年～20年もの間、その美しい姿を維持し、ご自宅に憩いの場を提供し続けてくれます。
この記事を参考に、サイプレス材のウッドデッキがある生活を始めてみませんか？
ウッドデッキのメンテナンス方法！日常のお手入れから年1の塗装まで
サイプレス以外の木材についてのご質問もぜひお寄せください
サイプレス材や人工木でウッドデッキを新たに作りたい場合や、DIY用に材料を揃えたい場合、また、ウッドデッキのリフォームについてわからない点があればぜひご相談ください。
DIYでウッドデッキを作りたい場合の木材の選び方や量や、ウッドデッキの施工など、防腐木材や板材、木材に関することなら何でもお気軽に「mock re:（モックリー）」へお問い合わせください！
【お電話でのお問い合わせ】052-661-2311 （電話受付時間：月曜～金曜 9:00-17:00）
【Emailでのお問い合わせ】info＠mock-re.jp
