経営視点で見るウッドデッキでグランピングができるキャンプ場の魅力
※本記事の内容は2023年3月時点の情報です。
近年、キャンプブームの再燃により、2021年のキャンプ参加人口は前年比23%増の750万人。
多くの既存のホビーやレジャーが、人口減少で進行する中での異例な伸び率です。
その背景として、情報過多の現代の環境から一旦離れて「ひと息つく」為の新しいキャンプの楽しみ方や、需要時期の広がりが考えられます。
これをビジネスチャンスと見たリゾートホテルなどの異業種も、キャンプビジネスに注目しています。
中でも重要な設備がウッドデッキです。
ウッドデッキの導入は、アウトドアに興味がある人にとって、キャンプに対するハードルを下げます。
一方、キャンプ場運営の方にとってはグランピング事業も視野に入れることができるため、新規事業としての顧客獲得が見込めるでしょう。
- ウッドデッキがあるキャンプ場のメリットは?
- 通常のキャンプとグランピングの違いはなにか?
- ウッドデッキを導入してグランピングを作る前に必要事項が知りたい
この記事は、上記の疑問を解決する糸口になります。
キャンプ場にウッドデッキを導入する前のポイントや、グランピング設備の納入事例もご紹介していますので、キャンプ場経営を始めたい方、既に経営しているキャンプ場をアップグレードして増収化しようとお考えの方はぜひご覧ください。
INDEX
ウッドデッキのあるキャンプ場のメリットはかなり大きい
ウッドデッキのあるキャンプ場は、キャンパーと運営側の双方に利点があります。
ここでは、主なメリットを2点ご紹介します。
天候や地面の状態に左右されない
■利用者のメリット
ウッドデッキのあるサイトの特徴は「常に地面が平らである」、「高さがある」ことです。
この2点は初心者キャンパーにとってキャンプのハードルを下げる効果があります。
凸凹の地面からテント設営に適した場所を探したり、テントの向きを考えたり、硬い地面にペグを打ったりという一つ一つが、初心者にとってはキャンプ場から足が遠のくハードルです。
ウッドデッキはこれらのハードルを取り除きます。
■運営者のメリット
一方運営側は、天候による突然の予約のキャンセルを防げます。
キャンプの日が雨だと知った場合、キャンパーは地面の悪状態に躊躇して過ごし方が変わります。雨天であればキャンプはキャンセルと考える初心者キャンパーは少なくないでしょう。
しかしデッキサイトであれば、水たまりやぬかるみを気にする必要はありません。
天気が良い場合であっても、小石や傾斜を気にせずにテントの設営ができ、冬場の底冷えを緩和するメリットがありますから、雨天であってもキャンセル率は少なく済む効果が期待できるでしょう。
テントの設営・撤収時間を短縮できる
■利用者のメリット
ウッドデッキのあるサイトは、大半の場合ペグ打ちはしません。
つまり、ペグを扱う時間がないため設営や撤収がスムーズに行なえます。
デッキサイトの場合は「設置フック」「デッキ用ペグ」などが用意されているので、簡単にテントを固定できるのです。
初心者キャンパーや1泊2日のキャンプを楽しみたい人には嬉しいメリットです。
■運営者のメリット
利用者のテントの撤収時間が短縮されるということは、次の利用者へ同じサイトを案内する為にかかる時間も短縮されるということです。
同じサイトの回転率を上げることで、同じ広さのスペースでの収益率を上げることが出来るでしょう。
ウッドデッキのあるキャンプ場ならグランピングが可能
ウッドデッキの導入は運営側にとって事業の選択肢が広がります。
その選択肢の1つが「グランピング」です。
まずは、下記でグランピングの基礎知識をご紹介します。
グランピングの基礎知識
グランピングは、テント設営などの準備は行わず、設備が整った環境でアウトドアを楽しむスタイルです。
由来は、英語で「グラマラス(魅力に満ちた)」・「キャンプ」を合わせた造語。
一言で言えば「贅沢なキャンプ」という意味です。
キャンプブームにより、近年キャンプ場やリゾートホテルがグランピング施設を導入する傾向にあります。
全国グランピング協会によると、施設の大きさやサービス形態が異なるものを合わせれば約350件存在しており、グランピング業界の市場規模は約800~900億と推測されています。
2023年には約1000億まで成長する見込みです。
さらに、LINE株式会社が発表したグランピングの利用意向に関するアンケートによると、回答者の57%が「今後利用したい」と回答しています。
以上のことから、グランピングはアウトドアの新定番として今後の安定成長が期待されています。
グランピングの形態
グランピングには3つの形態があります。
どの形態でも自然を感じるためにはウッドデッキが必須です。
以下にグランピングの形態と特徴をまとめました。
- テント型
- コテージ型
- トレーラー型
モンゴルの移動式住居「パオ」を連想させるものがメジャー。
テントの一部が透明の場合、冷暖房が完備された空間で星空を眺めたり朝日を感じたりなど自然との一体感が味わえる。
別荘のような一戸建てを貸し切る宿泊施設。
キッチン、シャワー、寝具、冷暖房が完備されている。
キャンピングカーにエンジンと運転席を設けていないタイプ。
キッチンや寝具など、居住スペースは確保されている。ウッドデッキを併設して、非日常を体感できるのが魅力。
通常のキャンプ場と同様に、利用者がそのグランピング場やキャンプ場を利用するかどうかを決める要素として重要な項目が下記項目です。
- グランピング場やオプションの料金
- 駐車場に停められる車の台数
- 電源レンタルの有無
- Wi-Fiの有無
- BBQや炊事の設備
- 場内でのペットの同伴利用がOKかどうか
- オートキャンプの区画数
- 焚き火の直火が可能かどうか
- 森や木々に囲まれた林間のサイトの有無
- チェックイン・チェックアウトの時間
管理コストとのトレードオフが成立するかや、投資規模にもよりますが、可能な場合は利用者が求めていることには応えましょう。
ウッドデッキはグランピングに必須!通常のキャンプ場との違い
ここからはグランピングとキャンプの違いを3点ご紹介します。
準備や片付けの時間
キャンプは準備から撤収までさまざまな工程があり、下記はその一例です。
- 食材を調達
- テント設営、寝具の準備
- 火を起こして調理
- 調理器具の片付け
- 朝食の用意
- テントや寝具すべてを片付けて撤収
上記のトータル時間は、初心者であれば5~6時間はかかります。
キャンプはこのような手順や作業も楽しみの一つですが、グランピングではこういった煩わしさを排除しています。
手軽に豪華にアウトドアを楽しむことが出来るように、時間に追われる不安を解消し、ゆっくりアウトドアを満喫できる点が人気なのです。
設備・サービスの充実度
グランピングの最大の特徴は、「手軽にアウトドア体験ができる」こと。
そのために設備やサービスの充実度は通常のキャンプと異なります。
- キャンプの必需品をすべて完備(テント、寝袋、イス、テーブルなど)
- リビングのような充実した設備(ソファ、ベッド、シャワー、トイレ、冷暖房完備)
- 施設内に温泉やアスレチック、釣り堀、収穫体験などのサービス
ラグジュアリーな演出
グランピングは充実度の高い設備に比例して、リゾートを彷彿させるラグジュアリーな雰囲気が魅力です。
- ビーフステーキやロブスターなど高級食材のバーベキュー
- ケータリングは採れたての食材を使用
- リゾート感のあるインテリア
- ウッドデッキでハンモックに揺られながら読書
自然の中で高級かつ上質なものに触れるアウトドアはグランピングならではだといえるでしょう。
キャンプ場にウッドデッキを導入してグランピングができるようにするには
ここからは、既存のキャンプ場にウッドデッキを導入してグランピングを作るための3つのポイントをご紹介します。
コンセプトとターゲットを明確にする
グランピングは、コンセプトとターゲットを明確にすれば事業の成功に繋がります。
既存のキャンプ場が「どんな人に」「何を求められているか」をはっきりさせましょう。
例えば、「ファミリー層に野菜の収穫体験をしてもらう」「女子会や若者にSNS映えする絶景を見てもらう」などです。
このように、グランピング用のウッドデッキを導入する前に、キャンプ場の魅力を再考する必要があります。
資金計画・事業計画を立てる
グランピング設備を作るには、ウッドデッキの建設費や付随する設備費、インテリアや機材などの費用がかかります。
しかし、グランピング事業はホテルや旅館の宿泊業と比べると、大幅に初期費用が少なく済みます。
その分、サービスなどのソフト面を重点に考えれば顧客の満足度につながり、リピート利用や利用者による口コミやSNS拡散による二次集客が期待できるでしょう。
許可申請や免許申請を行う
キャンプ場をグランピング施設にするためには、許可申請や免許が必要です。
以下に一例をご紹介します。
- 旅館業の許可(各自治体税務署)
- 飲食店業の許可(各自治体の保健所)
- 酒類販売業免許(キャンプ場で缶や瓶のアルコールを販売する場合)
- 自治体の建築指導課による建築確認
自治体によって許可申請書類が異なります。
また、行政手続きは予想している以上に時間がかかる事が多々ありますので、早めの相談と対応が大切です。
高耐久な木材でメンテナンス費を削減!キャンプ場用ウッドデッキ
ウッドデッキのサイズは、約6〜8m四方、高さ約30cmが平均的なサイズです。
さらに、高重量に耐えられて腐食による悪印象防ぐためには、高耐久で劣化しにくい木材が求められます。
また、大量の木材を要するため、デッキ材は安価であるに越したことはありません。
長期間の使用に耐えて、かつ、メンテナンス費がなるべくかからない木材であることはもちろん、見た目の高級感というものも大切です。
グランピングは「贅沢なキャンプ」で、利用者は非日常の中での安らぎを求めてグランピング場を訪れる訳ですから、期待以上の体験を提供できなければリピーター化は望めません。
これらの条件をクリアする木材の候補が下記の木材です。
スギ
コストパフォーマンスが良く、フェンス材としても使える。加工しやすいため、ウッドデッキ以外のキャンプ場の設備にも流用が容易。
木材防腐加工が必須。
ヒノキ
高い耐久性と強度を兼ね備えている。高級建材のイメージが強く、香りもよい為、グランピングの高級感の演出にフィットしている。
グランピング場の設備の風呂にも流用可能。木材防腐加工が必須。
時間とともに強度が増していく?高級建材「ヒノキ」のウッドデッキ
イタウバ
高耐久であり、素足でも歩けるほどのなめらかな質感が特徴。ハードウッドの為、木材防腐加工が不要。
イタウバ材は耐久性と柔らかさがある木材!ウッドデッキにおすすめ
セランガンバツ
高い耐久性があり、木目が美しい。施工単価が安く、世界各地で愛用されている。ハードウッドの為、木材防腐加工が不要。
多くのキャンプ場から選ばれる「mock re:」のウッドデッキ
「mock re:(モックリー)」では、グランピング施設への木材納入や施工実績が数多くあります。
お客様に安価で高耐久なデッキ材をご使用いただき、既存のビジネスのアップグレードや、新規ビジネスのお手伝いをさせていただいております。
ここでは、事例の中から3施設様をご紹介させていただきます。
①The BASE GLAMPING 湯河原 様
②SKY DOME阪南 様
③ファームグランピング京都天橋立 様
グランピングやウッドデッキ、木材について何でもお聞きください!
キャンプ場にウッドデッキを導入したい方、グランピング事業を検討している方はぜひお気軽にお問い合わせください。
豊富なグランピング場へのウッドデッキや設備の納入実績のある「mock re:(モックリー)」がご予算や規模などをヒアリングさせていただき、最適なご提案をさせていただきます。
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